神島 KAMISHIMA


 神島は、鳥羽港の北東約14km、愛知県伊良湖岬の西方約3.5kmの伊勢湾口に位置し、島内は標高171mの灯明山を中心に島全体が山地となっています。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となったことで有名となりました。

神島の概要 ABOUT THIS ISLAND

面積・・・0.76平方キロメートル
周囲・・・3.9km
世帯数・・・182世帯
人口・・・440人(男203人、女237人)(平成23年3月末)
宿泊施設・・・旅館・ホテル・民宿など 6軒(収容能力 115人)
観光客数・・・17,700人(平成21年3月〜平成22年2月)
観光スポット・・・八代神社、神島灯台、監的哨跡、カルスト地形、古里の浜



観光と産業 SIGHTSEEING & INDUSTRY

定期船にのると、遠くからでも美しい三角形の島が見えます。島についたらまず、ゲータ祭りが行われる八代神社にいかれることをお勧めします。階段を登ったら、海の方向を振り返るのを忘れないで下さい。元気のある人は神島灯台、監的哨などをまわって島を周回して下さい。神社から三島由紀夫がお世話になったという寺田さん宅の道筋へ抜けるお手軽コースもあります。島を歩いてみてもわかるとおり、圧倒的に漁業従事者が多く、農業従事者はいません。(平成17年国勢調査)

イベント

鳥羽神島カヌートライアル(7月下旬)
1泊2日で鳥羽本土から神島まで、カヌーで往復します。

自然観察

サシバの渡り
近年、本島はサシバ(鷹の一種)の観察地としても注目されています。毎年10月5日前後を中心に、伊良湖岬を飛び立ったサシバが伊勢平野方面に渡るのをみることができます。(10月上旬に観察会「ネイチャーランド神島」が開かれます)
アサキマダラ
インド・オーストラリアを中心に分布する蝶です。気流に乗って移動します。
ウミウ
冬になると、断崖に数千羽のウ類がねぐらをつくります。











文化と歴史 CULTURE & HISTORY

島の祭り

ゲータ祭(元旦夜明け)

グミの枝を束ねて2m程の輪にしたアワを島中の男達が竹で刺し、持ち上げて落とします。諸悪を払う祭りとも、豊饒を祈る祭りともいわれており、三重県の無形民俗文化財に指定されています。

獅子舞(1月4日)

島内にある三ヶ所の塚で舞が行われます。女獅子、男獅子が舞ったあと、おかめ、ひょっとこ、えびすの順で踊り、最後に三人が一緒に踊ります。

六日祭(弓祭り)(1月6日)

元旦から続く一連の行事のひとつです。松明行事と弓祭りがあり、八幡祭りとも呼ばれています。山積みされたすす竹・しめ縄・門松などに火をかけ、火の向こう側においた的に矢を射ます。

歎仏会(旧暦 3月25日)

寛政12年に大勢の島の漁師が遭難したこの日を供養の日として漁を休み、冥福を祈っています。

ゴクアゲ(6月11日)

身内の海女全員が、神の磯であるコヘロガミでアワビをとり、弁天社に供えます。

ヤリマショ船(12月)

小舟をつくり、カヤの葉で身体をなで、厄をつけて海に流します。

島の文学

三島由紀夫 「潮騒」
柳田 国男 「伊勢の海」(のちに「遊海島記」と改題)
庄野 潤三 「早春の神島」
椎名 誠 「わしらはあやしい探検隊」 など

島の食

四季を通じて新鮮な魚介類が味わえます。
イセエビ、タイ、アワビ、サザエ、コノシロ、カタクチイワシ、マアジ、たこ(ひだこ)、あらめ(さんまのあらめ巻き)

その他

  • 無線電話発祥の地(大正3年 鳥羽・答志・神島)
    世界で初めて無線電話を実用化しました。